高利回りを武器に外国債券・外債ファンドは人気を博してきた。手数料を吟味するのは当たり前だ。しかし、運用対象となる債券の中身もチェックが必要。思わぬ高リスクを持つ債券の場合もあるからだ。


株オンライン

高利回りだが、コストが要チェック

2005年

高利回りをうたう外国債券だが、まず第1にチェックしなければならないのは“コスト”だ。

手数料が必要になる

当然のことながら、円を外貨に、外貨を円に交換する際に為替手数料が必要になる。

さらに、大手の証券会社では必ず、外国証券取引口座管理手数料が年間3150円(税込み)かかることも忘れてはならない。

債券の利回りを上回る

現在、外国債券は、(1000ドルといった)1000通貨単位から投資できる。米国債の償還期限2030年のストリップス債であれば、現在3万6462円から購入できる。しかし、これに最低投資単位で投資すると、投資元本に対する口座管理手数料3150円の比率が、年率8・64%となり、債券の利回りを上回ってしまう。

外国債券投資の場合は、まとまった金額で投資するか、口座管理手数料がかからない販売会社を利用すべきだ。

6~8%もの高利回り債券

また、6~8%もの高利回りをうたう南アフリカのランド建て債券やメキシコのペソ建て債券が一部の証券会社で売られている。

極端な動きをしやすい

先進諸国の債券と比較すると確かにかなりの高利回りだが、為替手数料が米ドルやユーロなどの主要通貨より高く、また取引量が少ないために、為替が極端な動きをしやすいことに注意しなければならない。

収益が大きく変動

ランドやペソには、外貨建てMMFのような外貨をそのまま預ける商品がない。利払い、満期償還を迎えた場合は、乗り換えられる債券が発行されていない限り、必ず円に転換しなければならない。外貨のままで円安を待つということができない。利払い時や満期償還時の為替の値動き次第で、収益が大きく変動してしまう。

ユーロへの投資が注目を集める

日本も今後は緩やかな金利の上昇が予想される。ユーロを除くほかの国は、さらなる金利の大幅な上昇は期待しにくい。今後は金利差が縮小に向かうことが予想され、円高圧力が働く可能性が高い。この点から、ユーロへの投資が注目を集めるようになると思われる。